お休みの音楽1

昨日の投稿<音楽をペダルに浸す>では、ピアノのペダルは音楽を潤す効果があるということについてお伝えしました。ピアノの曲に【baigné de pédale=音楽をペダルの響きに浸すように(意訳)】という文言を添えているプーランクは、ピアノ演奏のテクニックにおいてペダルをきわめて重要視していたそうです。

さて、本日ご紹介する《恐竜の記憶》はそのペダル効果にさらに電気的なEffect処理を施した曲です。残響部分に変調をかけ増幅するという処理を行っています。途中、遠吠えのように聞こえる音やわずかなベル音以外は全てアコースティック・ピアノによるものです。このようなサウンドもピアノのあふれ出るような響きが無ければ生み出せないものなのです。ピアノは素晴らしい!

プーランクが現代に生きていたら、このような手法も好んで使ったかもしれませんね。

https://youtu.be/lr-k7RHwR28

#ピアノ #ペダル #コラム #プーランク #恐竜の記憶

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