ピアノ連弾曲《Prelude》について。
昔ベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」の2楽章を勉強していた時、「その左手の3連符はTimpaniのつもりで」と先生が仰いました。その一言に大変刺激され、それ以来ピアノ曲とオーケストラを相互に行き来することを常に考えるようになりました。おかげで私のピアノ作品にはオーケストラ楽器を連想するものが多くあります。
この《Prelude》は‘パーカッション’がテーマであり、様々なLatin Percussionをピアノの鍵盤上に繰り広げる案もあったのですが、結局「Timpaniの3連符」が採用となりました。静かな緊張感の中にTimpaniとSnare Drumが響き、Trumpetが勇壮なメロディーを吹き始めるというストーリーで展開していきます。
オーケストラ編曲版も公開されていますので、どうぞご利用ください。オーケストラのような色彩感をもってピアノ曲を捉えることは、音楽表現の幅を広げるのにとても役立つでしょう。
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